臨床応用可能な老化細胞除去薬の同定に成功
臨床応用可能な老化細胞除去薬の同定に成功
https://www.amed.go.jp/news/release_20240531.html
順天堂大学医学部内科学教室・循環器内科学講座の研究グループは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援等により、すでに臨床応用されている薬剤から、加齢関連疾患への治療応用を可能にする老化細胞除去薬を同定し、その作用機序を明らかにした。
これまで加齢により組織に老化細胞が蓄積し、慢性炎症が誘発されることで様々な加齢関連疾患の発症や進行につながることが少しずつ明らかになってきたが、病的な老化細胞を除去する薬剤で、大きな副作用の懸念がなく、臨床応用可能なものはなかった。
今回研究グループは、糖尿病の治療薬として開発されたSGLT2阻害薬が、加齢や肥満ストレスに伴い蓄積する老化細胞を除去することで、代謝異常や動脈硬化、加齢に伴うフレイルを改善するばかりでなく、早老症マウスの寿命を延長しうることを確認した。
本成果は、アルツハイマー病を含めた様々な加齢関連疾患の治療への応用の可能性を示唆するものだ。(2024.5.31)
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