腎臓とロキソニン
腎臓が悪いとロキソニンを飲まない方がいい?
https://medicaldoc.jp/m/column-m/202210o0209/
(引用一部改変)
ロキソニンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)という分類に属する薬で、主な薬効は解熱や鎮痛だ。
体内に入ったロキソニンが役割を終えた後、腎臓で処理され体外に排泄されるが、薬剤が排泄される際に、腎臓に大きな負担がかかることがある。
ロキソニンはプロスタグランジンという物質を抑えることで、痛みや熱を抑える。
しかし、このプロスタグランジンが抑制されることで腎臓の血流も抑えられてしまう。その結果、腎臓の負担が増加してしまい、腎臓の機能が下がってしまうと言われている。
副作用にも注意が必要だ。ロキソニンの副作用には、体温の過剰な低下や胃痛などの消化管障害、腎臓障害などがある。さらに、腎臓病でロキソニンが血中に溜まると、副作用がより強く出てしまう可能性がある。
腎臓病の診断を受けている方や、医師から腎機能の著しい低下を指摘されている方は服用しないのが原則だ。
ロキソニンの添付文書には、「重篤な腎機能障害のある患者は投与しないこと」と明記されている。
軽度の腎機能障害の方でも注意が必要だ。自己判断をしてしまった結果、腎機能が今よりも悪化してしまう危険性があるからだ。ロキソニンと似た作用を持ち、腎臓に負担をかけない薬剤もある。
市販のロキソニンは医療用医薬品と同等の薬剤だ。町の薬局やドラッグストアで購入できる薬剤は、「一般用医薬品」又は「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター(OTC)」と呼ばれ、身体への影響が大きい順に一~三類まで存在する。また、医師が発行する処方箋により受け取ることのできる薬剤を「医療用医薬品」と言う。ロキソニンはスイッチOTCと呼ばれ、処方箋なしでも医療用医薬品と同等のものが市販で購入できるようになっているのだ。それだけに、服用にあたっては十分な注意が必要となる。
さらに、商品名に「ロキソニン」の文字がなくても、同様の成分が薬剤に含まれる場合がある。総合感冒薬や総合解熱鎮痛薬が主な例だ。総合薬は何種類かの薬剤が1粒又は1包に配合されているもので、商品名だけではどんな薬剤が含まれているか分かりにく場合が多いだけに注意が必要だ。
コメント;
腎障害がある場合にはアセトアミノフェンの使用が勧められています。また、お勧めはできませんが、ロキソニンの腎血流量(尿量)低下を応用して、夜間頻尿対策に眠前に服用する裏技もあります。
(それぐらい尿量が減るということを示唆しています)
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