2024年6月24日月曜日

モビコール配合内用剤LD~HD

モビコール配合内用剤LD~HD

http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2359110.html

・腸管内の水分を増やし、便をやわらかくして排便を促します。また、腸管内の水分増加により、便の通りが滑らかになり、排便が楽になります。機能性の慢性便秘症に広く用いられるほか、別の病気からくる症候性便秘や薬剤性便秘にも使えます。

・主成分のマクロゴール(ポリエチレングリコール)の浸透圧効果により、腸管内の水分量が増加します。それに伴い、便の水分含有量が増え柔軟化、便容積が増大することにより、生理的に大腸の蠕動運動が活発化します。また、腸管内の水分増加により、排便がより滑らかになると考えられます。なお、マクロゴールのほかに、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウムおよび塩化カリウムが配合されるのは、腸内の電解質バランスを維持し、便中の浸透圧を適正なレベルに保持するためです。

・作用機序から、浸透圧性下剤(増量性下剤)に分類される慢性便秘症治療薬になります。

・海外での使用実績が豊富です。安全性が高く、小児を含めた慢性便秘症に対する有望な治療選択枝となります。刺激性下剤で問題視される耐性や習慣性の心配がなく、効き目が落ちることもありません。

・腫瘍やヘルニアなどで腸閉塞のある人は使用できません。

・決められた飲み方を守ってください。年齢や症状により用法・用量が違います。通常、少量で開始し、症状に応じて2日以上間隔をあけて増量します。

・飲む時間は決まっていません。排便のタイミングや生活リズムを考慮し、1日1~3回、朝、昼または夕食前後などにします。学校や職場で昼間の服薬が難しければ、1日2回朝夕に服用します。

・1包あたりコップ3/1程度(約60mL)の水に溶かして飲みます。溶解液の作り置きは勧められませんが、やむを得ない場合は、冷蔵庫に保存のうえ、できるだけ早く服用してください。飲み忘れたら、気づいたときに飲んでください。ただし、次の服用時間が近ければ、1回分抜かし、次の時間に1回分飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。

・比較的安全に長期服用が可能です。ただし、腹痛や下痢を起こすことがあるので、症状に応じ減量、休薬または中止を考慮する必要があります。治療方針もなく、ただ漫然と続けるのは好ましくありません。

・危険性が高いわけではありませんが、妊娠中における安全性はまだ確立されていません。このため、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限り使用されることになります。

・乳汁中の服用は、母乳栄養の有益性を考慮のうえ、授乳継続が可能かどうか医師が決めます。

・本剤は、水で溶解して経口服用します。

2歳以上7歳未満の幼児は初回用量としてモビコール配合内用剤LD(以後LD)1包を1日1回経口服用する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口服用、最大服用量は1日量としてLD 4包又はモビコール配合内用剤HD(以後HD)2包まで(1回量としてLD 2包又はHD 1包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 1包までとする。


7歳以上12歳未満の小児は初回用量としてLD 2包又はHD 1包を1日1回経口服用する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口服用、最大服用量は1日量としてLD 4包又はHD 2包まで(1回量としてLD 2包又はHD 1包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 1包までとする。


成人及び12歳以上の小児は初回用量としてLD 2包又はHD 1包を1日1回経口服用する。以降、症状に応じて適宜増減し、1日1~3回経口服用、最大服用量は1日量としてLD 6包又はHD 3包まで(1回量としてLD 4包又はHD 2包まで)とする。ただし、増量は2日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1日量としてLD 2包又はHD 1包までとする。


適用上の注意

調製時:本品6.8523g(モビコール配合内用剤LD 1包)あたりコップ1/3程度(約60mL)又は本品13.7046g(モビコール配合内用剤HD 1包)あたりコップ2/3程度(約120mL)の水に溶解する。

溶解後は速やかに服用すること。

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